ナスカとフマナ平原の地上絵

ナスカとフマナ平原の地上絵

観光地として世界各国から熱い視線を集めているペルー。ペルーはインカ文明で栄えた国として知られており、現在も数多くの世界遺産が残されています。ナスカとフマナ平原は「地上の絵」としても世界的に有名です。1994年に世界遺産として登録された「ナスカとフマナ平原の地上絵」は、連日多くの観光客が訪れています。

それではナスカとフマナ平原の地上絵は一体いつ頃できたものなのでしょうか?世界遺産のナスカとフマナ平原の地上絵は、紀元前2世紀~6世紀にかけて製作された絵と推測されています。当時の記録が残っていないため、2012年現在も確かな年代はわかっていません。ナスカとフマナ平原の地上絵が発見されたのは20世紀に入ってからのことで、1939年6月にアメリカ合衆国のポール・コソック博士(考古学者)によって発見されました。その後ドイツのマリア・ライヒェ(数学者)がナスカとフマナ平原の地上絵に移住し、遺跡の保護と地上絵の研究をすすめてきました。

ナスカとフマナ平原の地上絵はあまりにも広大な絵であり、地上からは全容を把握することはできません。見学の際はヘリコプターでの見学がほとんどです。ナスカとフマナ平原の地上絵は「いつか見られなくなる日が来る」と言われています。なぜ見られなくなるかと言うと、近年車の侵入により地上絵が破壊されており、消滅の危機がささやかれているためです。ナスカとフマナ平原の地上絵といえば、わが国日本との関わりも欠かすことができません。

2011年1月山形大学文化人類学・アンデス考古学でも知られている人文学部に所属する坂井正人教授が率いるグループがナスカにて新たな地上絵を発見しました。新しい地上絵は人の頭と動物が描かれている絵です。人間の絵は横4.2m・縦3.1mで、動物の絵は横2.7m・縦6.9mにも及びます。動物の絵は動物が描かれていることは把握できるのですが、一体何の動物が描かれているのかわかりません。いつの日か解明されるといいですね。

世界遺産ともなった地上絵はナスカ文明に築きあげられたものだと考えられています。ペルーではナスカ文明の土器が保管されており、ナスカ文明の土器同様、地上絵には海鳥類や虫類、魚類、サル、リャマ、シャチなどが描かれています。地上絵はイグアナが描かれたものが180m、コンドルが描かれたものが135m、シャチが描かれたものが65mなど大型の絵が特徴です。これらの絵が危機にさらされているのは、非情に残念なことです。世界遺産ナスカとフマナ平原の地上絵が良い形で保護できるよう願うばかりです。